妊活

妊活を経験して考えたこと

 

20代、30代の女性の中には、「妊活」という言葉に敏感な人もいますよね。妊娠というものは「避妊しなければ簡単にできる」というものでもありませんし、妊娠できないかもしれないという、まるでゴールの見えないトンネルを歩いているような気持ちになります。また、年齢という壁もあります(日本では35歳以上の初産を高齢出産と言います)。私もそんな妊活を経験した一人。結婚してから1年半、妊活を続けてきましたが、簡単には妊娠できませんでした。今年に入って初めて妊娠し、来週半ばにはやっと安定期に入ります。

 

ここでは、妊活中に私が感じたこと、私がしてきたことをお話したいと思います。

 

つらい妊活している時に一番つらかったことは、帰省するたびに周りから「赤ちゃんは?」と聞かれることでした。しかも、聞いてくるのは私の友人ではなく、近所の人や親の知り合いなのです。個人的には、これは決して聞いてはいけないことだと思います。私は妊活をする中で、化学流産なるものも数回経験していました。化学流産というのは、受精卵が着床するところまでいったものの、うまく着床できずに流れてしまう現象です。確かに化学流産は妊娠が成立していない状態なので、流産とは異なります。しかし、妊娠検査薬で陽性が出たのにも関わらず生理が来てしまうということは非常にショックなものです。その後に「赤ちゃんは?」と聞かれると、本当に心の傷に塩を塗られたような気持になります。また、化学流産の話をして「子宮か卵巣に異常があるんじゃない?」「婦人科に行ってみたら?」と安易に助言されることも不愉快でした。

 

「化学流産は誰にでも起こり得るもの。リラックスして!次はきっと大丈夫だよ!」と言ってくれる友人の存在がありがたかったです。また、SNSでは友人から妊娠報告、出産報告が次々となされていきます。私は友達の妊娠や出産に対しては心からめでたいと思いましたが、それでも心のどこかで羨ましく思い、寂しい気持ちになることはありました。また、二人目をなかなか妊娠できないと悩んでいる友人に対しては、「一人いるんだからいいじゃん」と思ってしまったこともあります。

 

私は、「妊活をしている人に配慮して、SNSで妊娠報告や出産報告をすべきではない」とは思いません。それは、海外に行きたくても行けない人がいるから海外旅行の記事を載せるな、就活中の人がいるから仕事に関する記事を載せるな、等と言っていることと同じだと思うからです。SNSに載せる記事の内容は、一般的なルールに反しない限り個人の自由だと思っています。しかし、子どもに関しては妬ましく思ってしまうことが確かにありました。

妊娠するために、いろいろと食生活を正したり、お酒やカフェインの摂取をやめてみたりといろいろ工夫をしてきましたが、妊娠した周期に一番心がけていたことは、身体を絶対に冷やさないことでした。ちょうど冬だったこともありますが、腹巻をしてタイツを履き、そして靴下を常に履くようにしていました。それだけのことですが、私は冷え性なので、大きな変化があったのだと思います。実際にホッカイロやショウガを食事に取り入れるなどして身体を温めるようにしたら妊娠できた、と言う人も多くいるようですね。

困っている

ただ一つ、妊娠してから「このせいで妊娠しにくかったのかな?」と思うことがありました。血液検査で甲状腺ホルモンの値(血液検査ではTSHと言います)を測ったところ、その値が少しばかり高かったのです。この値が高いということは、甲状腺ホルモンの分泌が少ないということです。私の数値は本来ならば正常値の域でしたが、妊娠中はもう少し低い方が理想的、という数値でした。そして、この数値が高すぎると妊娠しにくくなってしまう、ということがあり得るようです。私は妊娠前に甲状腺ホルモンの値を測ったことがありませんが、もしかしたらこの数値が妊娠を妨げていた可能性は十分あります。なかなか妊娠できないけれど、不妊治療は敷居が高いと思っている女性は、まず手始めに血液検査をしてみても良いかもしれません。血液検査ならそこまでお金もかかりませんし、仮に数値が正常値の範囲内ではなかったとしても、妊娠中も安心な薬を服用するだけで数値を正常値に戻せるので、経済的にも妊活においても大きな負担にはなりません。

 

とは言え、妊娠は決してゴールではありません。とある産婦人科医の話では、不妊治療を経て妊娠した人の方が、妊娠中に海外旅行に行きたがったり、ディズニーランドに行きたがったりと「妊娠中はやめた方がいいんじゃない?」「なんで妊娠する前にやっておかなかったの?」というようなことをしたがる傾向にあるそうです(休日診療や夜間診療を受ける妊婦さんの3割はディズニーランドへの旅行者だそうです)。それは、不妊治療を続け、妊娠することがゴールになってしまうからだそうです。妊娠してからもトラブルはありますし、妊娠してから無事に出産できるまでは奇跡の連続だと思います。ずっと望んでいた赤ちゃんがお腹に来てくれたら、やっぱり赤ちゃんが生まれるまで、しっかり体調管理をしていかなければいけないと思います。

安定期に入ってからは胎盤が完成するため、お母さんのストレスも赤ちゃんに伝わってしまうそうです。1年半望み続けた赤ちゃんに余計なストレスを与えないよう、これからも健康的な生活をしていきたいと思います。